滑川デジタルカフェプロジェクト
スマホの隣に、安心できる “先生” がいる。
STORYはじまりの物語
はじまりは、ひとりのおじいちゃんでした。
林 えりな さんの祖父は、なかなか家の外に出る機会がありませんでした。外出のきっかけがないまま、家の中で静かに一日を過ごす高齢者——
「祖父のような人が、気軽に集えるカフェを作りたい」
その想いが、このプロジェクトの原点です。
折しも、ばいにゃこ村が進めてきた高齢者向けスマホ事業がありました。林 えりなさんは、母である 林 りか さんと一緒にこの事業を引き継ぐかたちで動き始めます。「親子で学び、教え合うなら、誰にでも優しい場がつくれるはず」——その想いから、地域の高齢者自身が立ち上げる任意団体として、滑川デジタルカフェ実行委員会 が令和6年4月1日に設立されました。
まちでは、スマホはもはや生活の必需品です。ところが、買い物も予約も連絡も「スマホで」と言われる時代に、その入り口の一歩を一人で踏み出せずにいるシニアの方が、静かに取り残されています。「子どもに聞きたくても、職場の忙しい子には聞きづらい」「店で教わっても、家に帰るとまた分からなくなる」——そんな声も、地域から聞こえていました。
親がシニアの視点で場をデザインし、娘がデジタルの知識と発信力でそれを支える——親子の組み合わせこそが、このプロジェクトのいちばんの強みです。「分からない」に年齢の近い人が寄り添い、「教える」を若い世代が技術で支える。”教える側もシニア” という、地域初の本格カフェが始まりました。
CONCEPT“教室” ではなく “カフェ” で、”先生” ではなく “仲間” で
このプロジェクトは、堅苦しいスマホ講座ではありません。
大切にしているのは、カフェのような気軽さです。お茶を片手に、隣の人とおしゃべりしながら。分からないを恥じず、聞きたいときに聞ける場所。
参加費は、受益者負担としてカフェ代の500円。「無料だから遠慮する」ではなく、「ちゃんと代金を払って、ちゃんと学ぶ」——その対等さも、この場の空気をつくっています。
“デジタルの教室” であると同時に、”地域の居場所” でもある。
「スマホの知識や技術を学ぶこと」は、もちろん目的です。けれど、わたしたちが本当に育てたいのは、”定期的に集まり、学び合い、お互いに支え合う地域づくりの拠点” です。スマホが使えるようになることは、”生活を快適にする” 入口。けれどその先にあるのは、人とつながり、地域に関わり、孤立しない暮らしです。
PROJECT INFOプロジェクト概要
- プロジェクト名
- 滑川デジタルカフェプロジェクト(愛称:デジカフェ)
- 実施団体
- 滑川デジタルカフェ実行委員会(地域の高齢者が立ち上げた任意団体)
- 発起の想い
- 林 えりな氏の祖父が家の外に出る機会がなかった経験から、「祖父のような高齢者が気軽に集えるカフェを」と発起。ばいにゃこ村の高齢者向けスマホ事業を引き継ぐかたちで創設
- 代表
- 長谷川 洋子
- 主導
- 林 りか / 林 えりな(親子)
- 設立
- 令和6年4月1日
- 拠点
- 中滑川複合施設メリカ(事務所:滑川市田中新町39番地5 2階管理人室)
- 事業名(令和7年度)
- スマホでつながるなめりか輪デジタルカフェ
- 開催頻度
- 毎週月曜を基点に月2〜3回(祝日・イベント等で調整あり)
- 参加費
- 500円(カフェ代・受益者負担)
- 対象
- シニア層が中心。どなたでも参加歓迎
- 問い合わせ窓口
- デジカフェ公式LINE
- カテゴリー
- 福祉・ボランティア / 交流・まちづくり
- 中心メンバー
- 林 りか、林 えりな(親子主導)、長谷川 洋子(代表)、滑川デジタルカフェ実行委員会の市民実行メンバー
STRUCTURE運営の内部編成
「滑川デジタルカフェ」は、会則に基づく小さく健全な組織体制と、親子の主導による実務体制の両輪で動いています。
主導・企画班(林 りか/林 えりな)
毎回のテーマ設定、講座内容の設計、参加者との対話の中核。
実行委員会(代表・副代表・会計・監事)
代表 長谷川 洋子を中心に、会計・監査・会員管理を担う組織運営の土台。
講座・相談班
ミニ講座の実施、「よぶマイカー」などの実務講座の企画・当日運営。
おもてなし班
お茶・お菓子の準備、席のレイアウト、初参加の方への声かけ。
広報・つなぎ班(公式LINE運営)
公式LINEでの案内、SNS発信、参加者の声の記録、地域への橋渡し。
ACTIVITYデジカフェの流れ
- 毎週月曜・メリカに集合月2〜3回、お茶を囲みながらリラックスした空気でスタート(カフェ代500円)。
- ミニ講座「よぶマイカーをスマホで使ってみよう」「写真の整理」「LINEの使い方」など、その日のテーマをやさしく学ぶ。
- 個別質問タイム「うちのスマホ、これが分からない」をその場で解決。分からないは恥ずかしいことじゃない。
- 自由な対話の時間スマホの話から、地域の話、暮らしの相談へ。学びからつながりへ、自然に広がっていく。
- 次回への橋渡し公式LINEで次回案内。今日の学びが、明日の生活につながるように。
VOICE参加者の声
- 「親が教わる側、娘が支える側——その組み合わせが、なんだか心地いいんです。」(常連参加者)
- 「よぶマイカーをスマホで予約できるようになって、外出が楽になりました。」(シニア参加者)
- 「店で教わるとその場限りだけど、ここは”また来られる”のがいい。」(リピーター)
- 「お茶飲みながらだったら、スマホの質問も気軽にできる。」(初参加者)
- 「孫と一緒に来ました。親子で学べる場って、なかなかないですよ。」(親子参加)
MESSAGEメッセージ
COLLABORATIONつくり手たち
- 林 りか / 林 えりな(親子)
プロジェクトの主導者。「祖父のような高齢者が気軽に集えるカフェを」という想いから立ち上げ、シニアの視点とデジタルの発信力を持ち寄る、デジカフェの核。
- ばいにゃこ村
高齢者向けスマホ事業の創始団体。その活動を親子にバトンタッチし、プロジェクトの土台を築いた先輩。
- 滑川デジタルカフェ実行委員会(代表:長谷川 洋子)
会則に基づく任意団体。組織運営・会計・監査の土台。
- 中滑川複合施設メリカ
月2〜3回の定期開催の舞台となる公共施設。
- 滑川市
なめりかわ未来創生事業交付金による助成、広報・DX支援の連携。
- 公式LINEの運営
参加者との日常的な接点となる発信の窓口。
- 参加するシニア・地域の皆さん
学ぶ側であり、教える側でもある主役たち。
FIELDこのプロジェクトは「まち」が学びのフィールドです
メリカの一角で、お茶を囲み、スマホをのぞき込む小さな輪——その何気ない風景こそが、”デジタルに置き去りにしないまち” の原型です。
ここには、”教える/教わる” だけの関係はありません。”分からない” を言い合える仲間がいる。”できた” を一緒に喜んでくれる人がいる。そして、「月曜が待ち遠しい」と家を出るきっかけが、また一人増えていく。その小さな居場所が、デジタルへの不安を、地域への信頼へと変えていきます。
「参加する」だけで終わらせず、次はおもてなし班としてお茶を淹れてみる。自分が覚えたことを、隣の人に教えてみる。親子・友人と一緒に来てみる。その小さな関わりが、まちのデジタルデバイドを解消し、地域で動く人=実践人口へとつながっていきます。
次の月曜、メリカでお茶を飲みながら、あなたもスマホを “仲間” にしませんか。












