なめりかわ子ども食堂プロジェクト
温かい食事と居場所で、子どもたちの笑顔を守る。
STORYはじまりの物語
「皿洗いでもなんでもするから、何か食べさせて。」
中滑川複合施設メリカに出店していたカレー屋さんに、そう声をかけたのは、一人の小学生の男の子でした。ひとり親のご家庭で、その日は家に誰もおらず、空腹に耐えきれずカレー屋さんにすがったのだそうです。
その光景をふと目にしたのが、メリカの副館長 鍋谷 舞子氏 でした。平和に見えるこの街にも、格差がある。目に見えづらいかたちで、貧困が確かに存在している——。その事実に気づいた鍋谷は、滑川市内の状況を調べます。すると、当時、滑川市で子ども食堂を開催していた場所は、わずか1か所しかありませんでした。
「子どもたちを飢えさせる街に、未来はない」
この気づきはメリカの施設職員間で共有され、行動へと動き出します。まずは自分たちが場をつくる——そう決めて、メリカ内に子ども食堂を設置しました。さらに、まち全体で子ども食堂を増やしていくために、他の子ども食堂へ食材を届ける「子ども食堂用フードバンク活動」も並行して立ち上げます。
CONCEPT温かい食事と、安心できる居場所を
「一食のごはん」は、ただの栄養補給ではありません。
学校でも家庭でもない、”ここに来れば、あたたかいごはんがある” という安心。おかわり自由で、誰かに気を遣わず頬張れる時間。同じテーブルを囲む地域の大人がいて、他愛ない話ができる——。そんな時間のなかで、子どもたちは少しずつ 心の負担をおろし、明日へのエネルギーを取り戻していきます。
わたしたちが目指しているのは、”配る” 食堂ではなく、”迎える” 食堂。
空腹を満たすだけでなく、居場所と心のケアを届けること——それが、なめりかわ子ども食堂プロジェクトのコンセプトです。
PROJECT INFOプロジェクト概要
- プロジェクト名
- なめりかわ子ども食堂プロジェクト
- 運営
- ばいにゃこ村(活動の一環として実施)
- 発起の中心
- 鍋谷 舞子(中滑川複合施設メリカ 副館長)/メリカ施設職員
- 拠点
- 中滑川複合施設メリカ
- 併設活動
- 子ども食堂用フードバンク(地域の子ども食堂への食材提供)
- 調理体制
- 市民ボランティアが月1回集まり大量調理 → 真空パック → 冷凍保存(効率化)
- 参加費
- 子ども(18歳以下)無料
- カテゴリー
- 子ども / 福祉・ボランティア
- 公的採択
- こども家庭庁「NPO等と連携したこどもの居場所づくり支援モデル事業」採択
- 中心メンバー
- ばいにゃこ村、中滑川複合施設メリカ職員、市民ボランティア、地域協働団体各位
STRUCTURE運営の内部編成
能登半島災害の後方支援で培ったノウハウ(人脈・物資調達・ボランティア組成・支援体制)を活かし、組織的かつ効率的な運営を実現しています。役割を分けて回すことで、少ない負担で継続できる仕組みです。
企画・運営統括班(ばいにゃこ村 × メリカ)
開催計画、支援団体との連絡調整、モデル事業の進行管理。
大量調理班(市民ボランティア)
月1回集まり、数十〜数百食を大量調理。真空パック → 冷凍保存で “作り置き” を仕込む。
食材調達・フードバンク班
地域直売所ひかる市などから食材を集め、当施設および他の子ども食堂へも配布。
当日運営・受付班
会場設営、配膳、子どもの見守り、あたたかな声かけ。
広報・つなぎ班
学校・地域への告知、支援団体との情報共有、参加者の声の記録。
ACTIVITY主な活動内容
- 子ども食堂の定期開催中滑川複合施設メリカにて、温かい食事と居場所を子どもたちに提供。
- 大量調理 × 真空パック冷凍市民ボランティアが月1回集まり効率的に仕込み、開催の負担を平準化。
- 子ども食堂用フードバンク地域の他の子ども食堂へ食材を届け、まち全体で “空腹の子ゼロ” を目指す。
- 心のケアと見守り「今日どうだった?」の一言を、あたたかい食事とともに。地域の大人が声をかける時間。
- 能登半島後方支援ノウハウの応用災害支援で培った物資調達・人材動員・支援体制を、平時の子ども食堂へ転用。
VOICE参加者の声
- 「今日はここでごはん食べられる、って思うだけで、学校の一日ががんばれる。」(子ども)
- 「うちは共働きで、いつも一人でコンビニごはんだった。ここに来ると、みんなで食べられるのがうれしい。」(子ども)
- 「調理ボランティアに参加するようになって、私自身の生きがいになりました。」(市民ボランティア)
- 「真空パック方式のおかげで、当日の負担がとても軽い。継続できる仕組みだと感じます。」(運営スタッフ)
- 「あの日、副館長さんが気づいてくれなかったら、あの子は今どうなっていただろう。」(地域の方)
MESSAGEメッセージ
COLLABORATIONつくり手たち
- ばいにゃこ村
運営母体。子ども食堂と子ども食堂用フードバンクを、地域まちづくりの一環として推進。
- 中滑川複合施設メリカ/副館長 鍋谷 舞子氏および施設職員
きっかけをつくった発起の中心。日常運営の中核も担う。
- 市民ボランティア
月1回の大量調理から配膳・見守りまで、あたたかい時間を支える主役。
- 滑川市
行政の立場から連携。
- 滑川市社会福祉協議会
福祉の専門的な視点で、要配慮者支援・地域助け合いを支える。
- 滑川市ボランティア連絡協議会
市民の力を束ね、調理ボランティアへ参加。
- 滑川市赤十字奉仕団
支援ノウハウとネットワークで運営に協力。
- 地域の農作物直売所 ひかる市
食材の提供・調達を通じて、”地元の恵み” を子どもたちの食卓へ届ける。
- こども家庭庁
「NPO等と連携したこどもの居場所づくり支援モデル事業」として本取り組みを採択。
FIELDこのプロジェクトは「まち」が学びのフィールドです
学校でも家庭でもない、中滑川複合施設メリカのあたたかい食卓が、子どもたちにとっての “第三の居場所” になっています。ここには、”教える/教わる” 関係も、”支援する/される” 関係もなく、地域の大人と子どもがフラットに同じテーブルを囲む時間があります。
「参加する」だけで終わらせず、大量調理の一員として月1回鍋を振ってみる。フードバンクの食材整理を手伝ってみる。配膳や見守りで、子どもに「今日どうだった?」と一言かけてみる。その小さな関わりが、子どもたちの明日を支え、地域で動く人=実践人口へとつながっていきます。
経験不問。次の開催、あなたの「時間」や「得意」を、子どもたちの一食に貸してみませんか。












