被災地の地域コミュニティ再建プロジェクト
被害の復旧より、時間がかかるもの——それは、人と人のつながり。
能登の地域コミュニティを、イベントと通いで再建していくプロジェクト。
STORYはじまりの物語
2024年1月1日の能登半島地震、そして同年9月の能登半島豪雨。二度の災害を経て、能登半島の被災地ではインフラの復旧と並行して、ある目に見えにくい問題が深刻化していました。
地域コミュニティの分断です。
仮設住宅への移転、集落を離れざるを得なかった住民、亡くなった隣人、遠くへ避難した子育て家族——。「同じ地域で顔を合わせて暮らす」という当たり前の日常が、災害によってバラバラに引き裂かれてしまいました。家は建て直せます。道路も直せます。しかし、分断された人と人のつながりは、建設工事では戻ってきません。
一般社団法人ばいにゃこ村は、公共施設を活用した後方支援、中間支援団体としての実践を積み重ねる中で、「支援の次にやるべき仕事」として、この課題に向き合うことを決めました。それが「能登半島災害地域コミュニティ再建プロジェクト」です。
能登町柳田植物公園、輪島市ふらっと訪夢、そして能登各地の仮設住宅を舞台に、災害によって分断された地域コミュニティに、各種イベントを通じて再びつながりをつくり直す取り組みが始まりました。炊き出しからスタートし、子ども縁日イベント、地域イベントへの協力——「集まる理由」を用意し続けることで、コミュニティは少しずつ再建されていく。滑川市を拠点に、毎月10名〜のメンバーを能登半島に派遣し続けています。そして、その担い手の中心には、大学生や高校生の若い世代もいます。
LOCATIONS能登の3つの活動エリア
このプロジェクトは、能登の特定の1か所だけでなく、役割の異なる3つのエリアで並行して展開しています。
柳田植物公園
プロジェクト初期からの主要拠点。広い園内を活かした子ども縁日イベントや地域向けの集いを開催。地域住民が家族連れで足を運びやすい、コミュニティ再建の中心地です。
ふらっと訪夢
輪島の交流拠点で、まちなかに立ち寄れる場所として機能。市街地の住民が気軽に集まれるイベントを開催し、まちの中心部のコミュニティ再生を後押ししています。
各地の仮設住宅
離れた地域から集められた住民が暮らす仮設住宅の集会所や広場を訪問。炊き出しや小規模な集まりを通じて、新しい隣人同士のつながりづくりを支援しています。
「公園」「まちの拠点」「仮設住宅」——それぞれ集まる住民の層も、必要な支援も異なります。3つのエリアを行き来することで、能登の多様な暮らしに寄り添うことができます。
準備や、一緒に被災地に入ってくれる方を募集しています。
「能登のために何かしたい」その気持ちを、行動に変える入口を用意しています。
あなたの得意なこと・空いている一日を、能登の一日に持ち寄ってください。
能登に一緒に入ってくれる方
毎月の派遣メンバー(10名〜)として、柳田植物公園・ふらっと訪夢・仮設住宅で開催するイベント運営・炊き出し・子ども縁日の当日サポートに参加。「今月なら1日行ける」でも歓迎です。
▶ 大学生・高校生も歓迎準備を手伝ってくれる方
能登に行かなくてもできる仕事がたくさんあります。滑川(メリカ)での物資仕分け、縁日道具の準備、炊き出し食材の下ごしらえ、輸送の積み込みなど、平日夜・週末の数時間から関われます。
記録・発信を担う方
写真、動画、文章、SNS発信。能登の今と、通いの記録を残す仕事も同じくらい重要です。次の担い手を招き、ノウハウを次の災害に残すために、記録の手を貸してください。
▶ 大学生・高校生も歓迎物資・資金で支える方
縁日道具、子ども向けのおもちゃ、炊き出しの食材、派遣の交通費など、活動を裏側で支える物資・資金のご協力も募集しています。
PROJECT INFOプロジェクト情報
- プロジェクト名
- 能登半島災害地域コミュニティ再建プロジェクト
- 中心メンバー
- 一般社団法人ばいにゃこ村(さだ ありさ 代表理事)/連携する行政・NPO・企業・市民団体/大学生・高校生ボランティア
- 拠点
- 中滑川複合施設メリカ(富山県滑川市田中新町39-5)
- 活動エリア
- 能登町柳田植物公園/輪島市ふらっと訪夢/能登各地の仮設住宅 ほか
- 派遣体制
- 滑川市を拠点に、毎月10名〜を能登半島に派遣(大学生・高校生を含む)
- 活動時期
- 2024年〜現在(継続中)
- カテゴリー
- 防災・復興支援/まちづくり/コミュニティ再建
- 担当領域
- 炊き出し/子ども縁日イベント/地域イベントへの協力/通いによる関係づくり/若い世代の担い手育成/ノウハウの蓄積と発信
- 連携パートナー
- 能登町・輪島市 ほか被災地行政/能登町柳田植物公園/輪島市ふらっと訪夢/各地の仮設住宅自治会/地元自治会・実行委員会/大学・高校/専門NPO/滑川市民ボランティア
- 参加方法
- 能登派遣メンバー登録/準備ボランティア/イベント運営/物資・資金支援/広報・記録(大学生・高校生歓迎)
- 現在
- 派遣メンバー・準備ボランティア・大学生・高校生・関わる仲間ともに募集中
PHASE緊急支援から、コミュニティ再建へ
このプロジェクトは、能登への支援が段階的に変化してきた自然な延長線上にあります。
炊き出し・緊急支援
能登半島地震・豪雨の直後、避難所と仮設住宅への食料と物資の緊急供給。「今日を生きる」ためのフェーズ。
配食と子ども支援
仮設住宅への配食を継続しつつ、奥能登での縁日ブース、おもちゃのプレゼントなど、子どもの笑顔を取り戻す活動へ拡大。「日常を取り戻す」ためのフェーズ。
地域コミュニティ再建
柳田植物公園・ふらっと訪夢・各地の仮設住宅で、子ども縁日イベント、地域イベントへの協力を通じて、分断されたコミュニティのつながりを再建していくフェーズ。大学生・高校生も現場の担い手として活躍中。「明日からを一緒に生きる」ためのフェーズ。
STRUCTURE「派遣する側」と「迎える側」のパートナーシップ
このプロジェクトは、規模も役割も異なる3つの動きが組み合わさって成り立っています。
| 動き | 役割 |
|---|---|
| 派遣する側(滑川・ばいにゃこ村+学生ボランティア) | 毎月10名〜を能登に派遣。イベント運営・炊き出し・物資・記録を担う。大学生・高校生も主力として参加。 |
| 迎える側(能登の地域リーダー・自治会) | 地元の行事・住民のニーズを提示し、外部リソースを地域に活かす。 |
| 場のパートナー(柳田植物公園/ふらっと訪夢/仮設住宅) | 集まる場所を提供し、地域住民が足を運びやすい環境を整える。 |
「外から通い続ける動き」「中から地域を動かす動き」「場を提供する動き」。この3者が対等に組み合わさることで、「支援」ではなく「共同の再建」になります。
派遣と通いの、いま
(大学生・高校生含む)
災害から時間が経つほど、外部の関心は薄れていきます。だからこそ、「毎月ここに来る人がいる」という事実が、地域の人たちにとっての支えになります。数の多さではなく、「途切れない」ということに、このプロジェクトの意味があります。
ACTIVITYプロジェクトでやっていること
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炊き出し能登の集落や仮設住宅で、温かい食事を通じて住民が集まる時間をつくる。
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子ども縁日イベント綿菓子、光るおもちゃ、ぬりえ、水風船など、子どもたちが笑顔になる日を、柳田植物公園・ふらっと訪夢・仮設住宅で実施。
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地域イベントへの協力地元の祭り・行事・実行委員会の運営を後方支援。地域が主役の日を、外から支える。
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通いによる関係づくり毎月10名〜の派遣を継続。「今月も来てくれた」という関係の積み重ね。
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大学生・高校生の担い手育成若い世代を現場に招き、次の防災・地域再建のリーダーを育てる。
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物資・道具の後方提供炊き出し用の機材、イベント用の縁日道具などを滑川から輸送。
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ノウハウの蓄積と発信このプロジェクトの実践を記録し、次の災害でのコミュニティ再建に活かす知見として整理。
VOICE再建に関わった人たちの声
災害から時間が経つほど、来てくれる人が少なくなる。毎月顔を出してくれるのがうれしい。— 仮設住宅の住民
子どもが縁日で笑っている姿を、久しぶりに見た。この光景が戻ってきた。— 柳田植物公園にて
ふらっと訪夢に立ち寄ったら、また人が集まっていた。まちの中心が動いている。— 輪島市民
被災地に来て、教科書で学べないことを学んだ。自分の地域でも、こんな仕組みがつくれるようになりたい。— 大学生・派遣メンバー
子どもたちと同じ目線で遊べるのが、高校生の自分の役割だと気づいた。— 高校生・派遣メンバー
こうした声の積み重ねが、「コミュニティは、集まる理由の数と頻度で戻ってくる」という仮説を、現場から証明しています。そして、大学生・高校生の存在そのものが、地域の未来への希望になっています。
COLLABORATIONつくり手たち
このプロジェクトは、派遣する側・迎える側・場のパートナー、そして若い世代が、対等な立場でチームを組んで動いています。
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一般社団法人ばいにゃこ村(さだ ありさ 代表理事)
プロジェクトの中核。毎月10名〜の派遣体制を運営し、通いのリズムを維持する。
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大学生・高校生ボランティア
派遣メンバーの重要な担い手。子ども対応・企画・記録・発信を担い、次世代の防災・地域再建リーダーとして育つ。
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能登町柳田植物公園
広い園内を活かした子ども縁日の主要会場。プロジェクト初期からのコミュニティ再建拠点。
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輪島市ふらっと訪夢
輪島の市街地における交流拠点。まちなかの住民が気軽に集える場の担い手。
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各地の仮設住宅(自治会)
離れた地域から集まった住民の新しい暮らしの場。小規模な集まりを重ねる現場。
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能登町・輪島市 ほか被災地行政
地域ニーズの共有と連携窓口を担う、公的パートナー。
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地元自治会・実行委員会
地元の行事・祭りの主役として動き、外部リソースを地域に活かす立場。
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大学・高校(教育機関)
ゼミ活動・部活動・個人参加の形で学生を送り出す教育パートナー。
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専門NPO・支援団体
子ども支援・食支援・イベント運営などの専門性を持ち寄るパートナー。
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滑川市民ボランティア
月ごとの派遣メンバーとして能登に足を運び、現場で手を動かす市民の集まり。
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中滑川複合施設メリカ
派遣メンバーの集結地・物資集積地として、通いを裏側から支える拠点。
FIELDこのプロジェクトは「まち」が学びのフィールドです
災害からの復興は、テレビが伝えるほど短くありません。インフラが復旧した後にこそ、本当の仕事が残っています。人と人のつながりを取り戻す仕事、集まる理由をつくり続ける仕事、通い続けることで信頼を築く仕事——これらは、特別なスキルよりも、続ける意志が必要な仕事です。
毎月10名の派遣メンバーには、いろいろな立場の人がいます。大学生、高校生、社会人、子育て中の親、リタイア世代。「今月なら行ける」という一日を持ち寄ることで、通いの体制は成り立っています。とくに大学生・高校生にとって、能登での一日は教科書では学べない、地域と関わる仕事の実践そのものです。
滑川と能登を往復する車の中、縁日の準備をするテント裏、炊き出しの鍋の前——そこで交わされる会話が、次の一歩を生み出します。「支援する」というより、「一緒に、能登の明日を考える仲間になる」。それが、このプロジェクトが提供している最大の学びかもしれません。
経験不問。学生・社会人・世代を問わず、次の派遣に、あなたの一日を持ち寄ってみませんか。













